SOSiLAについて
新時代の物流施設へ
経済活動を支える重要な社会基盤である物流。その枢要な拠点としての物流施設を、旧来のまま単なる物品保管庫としておくのではなく、企業の経営戦略を具現化し、社会全体を明るく快適にする施設として進化させるべきだと考えました。この理念のもと、住友商事が新しい物流施設として誕生させたのが、「SOSiLA」です。
3つをテーマを基に
新たな物流施設のあり方を追求
総合商社ネットワークを活用した
ソリューションプラットフォーム
総合商社として、グループ内にはロジスティクス機能や、最新のマテハン機器をご提案できる商社機能(機電部門)が備わっています。又、総合デベロッパーとしてオフィスビル・商業施設・住宅マンション等の幅広い不動産アセットの開発ノウハウ・知見を持つのも我々住友商事の強みです。ご入居いただくテナント様に対して、ファイナンスでのご支援が可能な金融機能(リース事業)も手掛けており、これらのグループ力を発揮することで、新たな物流施設の開発を目指しています。
「競争力のある、高品質な物流サービスの提供」を理念とする物流会社、SGL。機械や情報通信などの分野で最適なビジネスソリューションを提案する住友商事マシネックス。そして設備投資・資金調達の支援や経営サポートなどを行うSMFL。これらグループ会社と連携し、総合商社ならではのソリューションプラットフォームを構築することで、物流施設の高機能化を実現しています。
事例
「SOSiLAロボ・スタジオ大阪」を開催
住友商事は、「SOSiLAロボ・スタジオ大阪」を2019年2月6日〜8日に期間限定で開催。商品保管・移動の自動化・省人化に役立つ最新の物流機器やシステムを幅広く紹介。当社グループのSMFLレンタルや住友商事マシネックスが取り扱う製品・AI/IoT技術を中心に展示し、作業環境のさらなる高効率化の可能性を知っていただきました。
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SMFLレンタルが取り扱う、シャープ製のAGV(自動搬送装置)。管理システムとの連携、ガイドレス走行が可能。
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SMFLレンタルが取り扱う、日本電産シンポ製の追従運搬ロボット「サウザー」。作業者を追従する機能を搭載。
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SMFLレンタルが取り扱う、ATOUN製のパワードウェア「ATOUN MODEL Y」。腰部への負担を軽減し、倉庫内の労働環境改善に貢献。
立地・ハード・ソフトが
三位一体となった物流施設
立地は、消費地に近接し、生産拠点にもアクセスしやすいエリアを。建物は、物流の効率化や環境への配慮などをテーマに。そして、物流施設の運用においては、テナント様ごとの業務を支援するソリューションも提案。立地・ハード・ソフトを三位一体とし、より高度な物流施設の開発を目指しています。
社会課題の解決に向けた、
消費地に近接した物流施設開発
立地選定においては、配送時間の確実化やドライバーの確保のほか、排気ガスの排出量削減、良好な労働環境の実現といった社会課題も考慮。消費地・生産拠点・幹線道路にアクセスしやすく、ラストワンマイルや多頻度配送に適した立地を選んでいます。
物流施設の課題をとらえた
戦略的な立地選定
物流コストの多くを占める輸送費を抑えるには、生産地と消費地の両方への距離が近いことが求められます。また、物流施設の従業員を十分に確保するには労働人口の多いエリアに近いことも必要です。こうした条件を考慮し、SOSiLAの立地は都市部に近接したエリアとし、テナント様の事業に高い競争力をもたらす物流を実現しています。
Hands-Onの精神が生んだ
SOSILAのクオリティ
住友商事の長い歴史の中で脈々と受け継がれているのが、培ってきたものづくりの文化と開発ノウハウを結集して取り組む「Hands-onの精神」。SOSiLAが目指す「人と社会をつなぐ物流施設」は、その「ものづくりのDNA」がバックボーンにあり、物流の効率化(=Efficiency)、環境への配慮(=Ecology)、施設の耐久性・安全性能(=Safety)、働き手が快適な環境づくり(=Amenity)をテーマとしています。
テナント様の課題解決に向けた
各種ソリューションのご提案
テナント様には、物流施設でのオペレーションの効率化・高度化に向けた施設運営サポートを提供。住友商事グループのネットワークを活かし、作業の自動化や配送業務の合理化、作業環境の見える化など、各課題ごとのソリューションをご提案します。
具体的な取り組み
SOSiLAは、画一的な物流倉庫ではなく、社会の変化やテナント様のニーズに合わせて流動的に進化を続けています。地域社会や住民とのつながりを大切にし、サステナビリティの観点から環境配慮と経済成長の共存を目指し、さらには快適な施設環境を追求することで働き方改革も推進。それぞれのテーマに沿ってさまざまな取り組みを実施しています。
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緑地公園
施設の開発計画においては、地域に開放された緑地公園の提供も考慮。植栽を豊富に配し、ベンチや大型パラソルの設置も考え、従業員の方々だけでなく、地域住民も気軽に利用できる憩いの場とすることを目指しています。
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歩道拡幅
物流施設の敷地沿いの歩道が狭い場合、地域住民が通行しやすいよう敷地の一部を歩道として提供することも考えます。樹木やベンチ、インターロッキング舗装などにより、ゆとりがあって心地よい歩行空間を計画します。
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テレワークスペースの拡充
ネットでの情報検索やニュース・動画の閲覧などができる、Wi-Fi環境を整えたスペースを共用部に設置。従業員が休憩時間などに自由に利用でき、くつろぎのひとときを過ごしたり、気分転換を図ったりでき、良好な労働環境の提供につながります。
- 緑地公園
- 歩道拡幅
- テレワークスペースの拡充
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壁面緑化
物流施設に自然の潤いをもたらし、良好な労働環境が実現するよう、壁面緑化や憩いの場となる屋上庭園などの設置を推進。断熱効果が期待でき、エアコンの運転強度を緩められるため、省エネ・温暖化対策にもつながります。
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光量を最適化するスマートガラス
物流施設で日本初となるスマートガラス「View Smart Windows」を採用。太陽光から発生する熱の伝搬と遮光レベルを制御することで、屋内への昼光取り入れを最適化し、電力負荷を低減します。
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CASBEE Aランク・Sランク
SOSiLAは多くの省エネルギー項目に取り組み、国土交通省が主導する環境評価の結果を不動産評価に活用することを目的とした評価ツール、「CASBEE不動産評価認証」においてAランクまたはSランクを取得しています。
- 壁面緑化
- スマートガラス
- CASBEE
Aランク・Sランク
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ラウンジ
従業員の方々のためのリラックススペースとしてラウンジの設置を進めています。休憩時間をよりゆったりと心地よく過ごせるよう、広さやインテリアを重視して設計。気分転換やコミュニケーションの促進が図られます。
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パウダーコーナー付きトイレ
女性従業員の方に配慮し、積極的に設置を進めているパウダールーム。終業後にお化粧直しや身だしなみのチェックを気兼ねなく行え、仕事帰りに買い物や会食に行く場合も便利で、雇用の確保・安定化につながります。
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無人コンビニ
物流施設の利便性向上を図り、無人コンビニの設置を推進。お弁当やカップ麺、菓子類などの食品をはじめ、飲み物、日用雑貨などを揃え、各種電子マネー決済やモバイルQR決済でスマートに買い物ができます。
- ラウンジ
- パウダーコーナー付きトイレ
- 無人コンビニ
今後の展望
つねに進化を続けるSOSiLAでは、新たな取り組みを積極的に推進。ハード面では、働く人と地域の人がつながる施設の開設や働き心地を高める施設内設備の拡充を検討。ソフト面では、フィジカルインターネットの構築やDXの活用により、さらなる物流の効率化を目指しています。
SOSiLAの歩み